それでも現在Windows XPを利用しているユーザーはWindows 8.1を移行先として選択するかは疑問である。日本マイクロソフトはWindows XPからの移行先としてWindows 8 ProおよびOffice 365のライセンスを同時購人した際の費用を20バーセントオフにするキャンペーンを実施している。だが、Windows OSに触れるのが目的ではなく、あくまでも業務アプリケーションの利用を主目的とするビジネスユーザーにとって、モダンUIを理解する余裕はないからだ。 個人的には、非タッチ環境でも必要なアプリケーションのタイルをクリックするだけで起動するUIは、コンピューター初心者の方が受け入れやすいと思うが、1995年から続いたスタートメニューの存在がそれだけ大きいと言うことなのだろう。ただし、法人ユーザーの移行先としてWindows 7を選択するのは得策とは言いがたい。 ご存じのとおりWindows XPは、2014年4月8口に延長サポートが終了し、更新プログラムなどが提供されなくなる。同じようにWindows 7のサポートライフサイクルは執筆時点で、2020年1月14日に終了する予定だ。つまり、法人が2014年度の予算でコンピューターをリプレースする際は, 6年以内に肖度OSの選定やリプレースを予定しなければならないのである。 一方でWindows 8.1のサポートライフサイクルは、Windows 8の2年後に各種サポートを終えると、Windowsコマーシャル担当シニアディレクターのErwin Visser(アーウィン·フィツセル)氏が「Windows for your Business」の記事で述べている。